【自作問題】千葉県入試型(問2)②

 千葉県入試タイプの自作問題を作成しました。近年、出題が少ない近畿地方を題材に作成しています。近畿地方の産業の特色を理解していれば十分正解できる問題ですよ。案外、今年の入試に出るかも!?解答・解説は問題画像の後ろにあります。前回の問題はこちら


↓↓↓いらない参考書、ありませんか??↓↓↓



難易度〈★★☆〉

※難易度の目安
〈★☆☆☆〉基礎。千葉県入試よりも易しめ。
〈★★☆☆〉標準。千葉県入試並の難易度。
〈★★★☆〉応用。千葉県入試よりも難しめ。
〈★★★★〉発展。難関国私立入試レベルの理不尽な問題。


















































↓↓↓苦手な科目は個別指導で克服しよう!!↓↓↓


〈答え〉
  大阪府:C 三重県:D

〈解説〉
 それでは、資料を一つずつ読み取っていきましょう。まず、資料1「近畿地方の各府県の製造品出荷額等」から。「製造品出荷額等」は「工業生産額」に近い言葉です。生産したものの総額が「製造品出荷額」であり、それを出荷すると「工業生産額」となります。


 資料1を注目すると、AとCが特に高いことが読み取れますね。工業の盛んな府県と言えば、阪神工業地帯に面する兵庫県、大阪府がすぐに出てくるでしょうが、早急に判断してはいけません。実は三重県も工業が盛んな県なのです。なぜか??









 それは、中京工業地帯の一角を占めているからですね(地方をまたいでいる点に注意)。石油化学工業が盛んな四日市市などが有名です。ということは、資料1だけでは判断が難しそうです。資料2も参考にしてみましょう。


 資料2は「近畿地方の各府県の卸売業,小売業売上額」を示しています。Cが他を圧倒して高いですね。小売業と言えば、第三次産業。第三次産業は都市部ほど発達しています。ということは、Cは大阪府であると判断できますね!ちなみに大阪は江戸時代には全国から年貢米や特産物が集まったことから「天下の台所」と呼ばれていました。それゆえ、現在でも小売業だけでなく、卸売業が発達しています。


 さらに資料2に注目すると、Aが2番目に高いことが読み取れます。ということはAは、大阪市とともに大阪大都市圏(京阪神大都市圏)の一角を占める神戸市がある兵庫県ですね。


 残るは滋賀県と三重県ですが、どちらも数値に大きな差がなく判断が難しいですね。では、資料3を使って判断していきましょう。


 資料3は「近畿地方の各府県の林業産出額」を示しています。Dが最も高い数値を示していますね。林業が発達する地域は当然、山地などがなければいけませんね。近畿地方の南部に位置する紀伊山地周辺は温暖で降水量が多かったことから、昔から林業が盛んでした。ということはDは紀伊山地に面する三重県だと判断できますね。三重県の尾鷲は降水量が非常に多いことで有名な場所ですが、尾鷲ひのきなどの生産が盛んな場所でもあります。一方、滋賀県は面積の6分の1を琵琶湖が占めており、目立った山地などもありませんので林業はそれほど盛んでありません。よって、Bが滋賀県となります。


 さて、いかがだったでしょうか。産業の特色もそうですが、地形的な特色も頭に入れておくと判断材料が増えて問題に正解できる可能性も高まりますよ!


 今回はここまで。社会のおススメ勉強法はこちらをご覧ください。






↓↓↓定期テスト対策、公立入試対策に定評あり↓↓↓