千葉県の私立入試も始まり、いよいよ入試シーズンとなってきました。今回は過去5年分の傾向をもとに令和6年度千葉県公立高校入試の出題予想をしたいと思います。第1回は日本地理から出題される問2です。以前に新教科書内容の出題予想もしています。よろしければそちらもご覧ください。狙い目は九州地方、東北地方、北海道地方あたりですね。
なお、あくまで個人の予想ですので、信じるかどうかは個人の判断でお願いします。
〇九州地方
出題度〈★★★★☆〉
地形 関連 | 気候 関連 | 農業 関連 | 商工業 関連 | |
令和6年度予想 | ◎ | ◎ | ○ | |
令和5年度 | ||||
令和4年度 | ○ | |||
令和3年度 | ||||
令和2年度(前期) | ||||
令和2年度(後期) | ○ | |||
平成31年度(前期) | ||||
平成31年度(後期) |
近年、九州地方の出題は少ないため注意が必要です。特に気候や農業関連はここ数年出題がされていません。定番の宮崎平野の促成栽培やシラス台地の畑作や畜産などは確認しておいた方がいいでしょう。また、気候関連では台風や火山噴火の影響などに注目しておきましょう。
工業は令和4年度に地熱発電が出ているものの、北九州工業地域など工業の特色や公害の歴史は出題されていないため注意が必要です。北九州市や水俣市が環境モデル都市であり、エコタウンの取り組みを推進していることを押さえておきましょう。
〇中国・四国地方
出題度〈★★★☆☆〉
地形 関連 | 気候 関連 | 農業 関連 | 商工業 関連 | |
令和6年度予想 | ○ | ○ | ||
令和5年度 | ||||
令和4年度 | ||||
令和3年度 | ○ | |||
令和2年度(前期) | ○ | |||
令和2年度(後期) | ||||
平成31年度(前期) | ||||
平成31年度(後期) |
九州地方同様に産業関連はねらい目になるでしょう。定番の高知平野の促成栽培は押さえておきたいですし、愛媛県や広島県の養殖業にも注目したいですね。工業関連は令和2年度に瀬戸大橋開業の影響が出ているものの、瀬戸内工業地域の特色などはここ数年出題されていません。化学工業の割合が高めであることや広島市の自動車工業は押さえておきましょう。
〇近畿地方
出題度〈★☆☆☆☆〉
地形 関連 | 気候 関連 | 農業 関連 | 商工業 関連 | |
令和6年度予想 | ○ | |||
令和5年度 | ○ | |||
令和4年度 | ||||
令和3年度 | ||||
令和2年度(前期) | ○ | |||
令和2年度(後期) | ||||
平成31年度(前期) | ||||
平成31年度(後期) |
昨年、題材となったため、狙われる可能性はそこまで高くないと見ます。出るとしたら地形関連。「琵琶湖」「淀川」あたりでしょうか。大穴で和歌山県北山村の「飛び地」が出るかもですが…さすがにやりすぎですよね??
〇中部地方
出題度〈★★★☆☆〉
地形 関連 | 気候 関連 | 農業 関連 | 工業 関連 | |
令和6年度予想 | ◎ | ○ | ||
令和5年度 | ||||
令和4年度 | ||||
令和3年度 | ||||
令和2年度(前期) | ○ | |||
令和2年度(後期) | ○ | |||
平成31年度(前期) | ○ | |||
平成31年度(後期) | ○ |
北陸、中央高地、東海と3つの地域に区分されるだけあって出題のしやすさNO.1!狙うとしたら地形関連の語句。「扇状地」「日本アルプス」あたりが狙い目か。工業は過去5年で2回ほど題材にされているが、新教科書で共通内容となった中央高地(諏訪湖)の工業の変遷が狙われる可能性があるため、注意が必要。ちなみに最初に出題される都道府県の問題の題材になりやすいのも中部地方。北陸新幹線が延伸開業するため福井県とかが出るかもしれませんね。
〇関東地方
出題度〈★☆☆☆☆〉
地形 関連 | 気候 関連 | 農業 関連 | 工業 関連 | |
令和6年度予想 | ○ | |||
令和5年度 | ○ | |||
令和4年度 | ||||
令和3年度 | ||||
令和2年度(前期) | ○ | |||
令和2年度(後期) | ||||
平成31年度(前期) | ||||
平成31年度(後期) |
近畿地方同様、こちらも昨年の題材になっているため狙われにくいと思われます。出るとしたら農業関連でしょうか。定番の近郊農業の特色、群馬県嬬恋村の高原野菜、輸送園芸農業あたりに注目しておくといいでしょう。
〇東北地方
出題度〈★★★★☆〉
地形 関連 | 気候 関連 | 農業 関連 | 工業 関連 | |
令和6年度予想 | ◎ | ○ | ||
令和5年度 | ||||
令和4年度 | ||||
令和3年度 | ○ | |||
令和2年度(前期) | ||||
令和2年度(後期) | ○ | ○ | ||
平成31年度(前期) | ||||
平成31年度(後期) |
今回出題可能性が高いと思われるのは東北地方。令和3年度には親潮と仙台七夕まつりが題材にされましたが、このとき「やませ」との関連にも触れています。千葉県入試は3~4年周期で題材を再利用する傾向があるため、今回はずばり「やませ」が狙い目かな。親潮に冷やされることで霧が発生し、日照時間を減らすことで冷害を引き起こすというメカニズムも押さえておきましょう。工業関連は令和2年度に伝統的工芸品が題材となっているので、今年出るとしたら内陸型の工業の特色でしょうか。高速道路周辺にICや自動車の工場が立地していることを押さえておきましょう。
〇北海道地方
出題度〈★★★★☆〉
地形 関連 | 気候 関連 | 農業 関連 | 工業 関連 | |
令和6年度予想 | ○ | ○ | ||
令和5年度 | ||||
令和4年度 | ||||
令和3年度 | ○ | |||
令和2年度(前期) | ||||
令和2年度(後期) | ||||
平成31年度(前期) | ||||
平成31年度(後期) | ○ |
3~4年周期の題材の再利用を考えると意外と出されそうなのが北海道。令和3年度は「知床」が、平成31年度は「北海道の稲作」が題材にされました。狙われるとしたら気候関連では親潮との関連で「濃霧」あたりか。そうすると農業関連は「根釧台地」の「酪農」あたりがあやしくなる。気候と産業の結びつきを重点に教科書を確認しておきましょう。
次回は問3の出題予想をします。こちらからどうぞ!