2023年3月3日に千葉県公立高校入試の合格発表がありましたね。
千葉県教育委員会が「千葉県公立高校入試の結果」を出すのは5月の終わりくらいですから、今年の入試の平均点や正答率が分かるのはまだ先です。
そこで、今回は入試問題を振り返り、難易度などを予想してみます。来年の受験生は必見ですね!
なお、公立高校の入試問題は千葉日報などで公開されていますのでそちらをご覧ください。
【大問1】全体の難易度〈★★★☆☆〉
・全体の所感
➝過去2年は世界の国々を題材にしていましたが、今年は千葉県創設150周年ということもあり、千葉県が題材となりました。この傾向は続くのかな??全体的にほどほどの難易度だけど、(4)はまあまあエグいですね。多くの受験生がひっかかったことでしょう。
(1)19世紀後半の並びかえ(予想正答率50%)
➝明治時代前半のできごとで固めているため例年よりも難しいですね。正解は版籍奉還(1869年)→徴兵令(1873年)→西南戦争(1877年)です。中央集権化➝近代軍制創設➝近代的な軍隊が士族の反乱を鎮圧という流れが見えて入れば難なく解けるのですが…。流れってなんやねんという受験生はもう年号を覚えるしかないですね。
(2)語句記述(予想正答率75%)
➝カタカナ指定もありましたし、「現象」につながる語句も限られているので案外すんなりいけたんじゃないかな。ヒートアイランド現象。
(3)政府の経済活動(予想正答率60%)
➝こういった問題は語句の定義が曖昧だとひっかかりますね。「財政」と「流通」の違いは分かったとしても「社会資本」と「公共サービス」の違いを問うのはまあいやらしい。警察や消防活動が形のない活動(=サービス)だと分かれば解けますが、緊張している受験生は案外見落としたかも。
(4)資料の読み取り(予想正答率30%)
➝これが何気にえげつない。埼玉県は内陸県なので比較的判別は用意。しかし、千葉県が案外キツい。特に海岸線に注目すると失敗する。略地図もあるし、見た感じ千葉県の方が海岸線長そうだもの。
しかーし、東京都には離島があるので実は東京都の方が長いという事実!!
右下に離島の略地図まであるし、この問題作成した人はいい性格してますよ。ほんと。多くの受験生がひっかかったことでしょう。予想正答率は30%。全体を見ても選択式の問題で一番の難易度でしょう。
大問2はこちらです。ぜひお読みください。