【令和5年度】千葉県公立入試社会振り返り(大問6)



 今回は大問6の振り返りを。大問5の振り返りはこちら


 問題は千葉日報等で公開されています。こちらからどうぞ。





【大問6】全体の難易度〈★★★☆☆〉

・全体の所感
➝難易度はほどほど。難しいというほどでないが、漢字の語句記述あり、読み取りありなので注意が必要。

(1)消費者保護に関する制度や法律の名称(予想正答率60%)
➝正解は「消費者基本法」です。「消費者が自立的に」というキーワードにすれば正解できたでしょう。とはいえ、問いにあるように「制度や法律の名称」と法律に縛っているわけではないので、注意が必要。語句の定義が明確でないと、「クーリング・オフ」や「製造物責任法(PL法)」を選んでしまいそうですね。

 ちなみに2018年後期入試に消費者保護に関する正誤問題が出題されたことがあります。このときにも選択肢の中に「消費者基本法」もあり、リメイクして出題したことが伺えますね。

(2)語句記述(予想正答率40%)
➝答えは「直接金融」ですが、一筋縄ではいかないですね。資料を見て株式の売買を介した金融を直接金融であることが判断できたか。おそらく一定数は「間接金融」と書いたことでしょう。

 なお、間接金融は「お金を出した人=出資者」にならないから間接といえます。一方、株式の売買は直接金融であり、「株式を購入した人=出資者」であるといえます。

(3)資料の読み取り(予想正答率60%)
➝「商品やサービスの購入を検討する際、情報を得ているもの」を題材とした資料1、資料2、そしてそれらの資料から読み取ったことをまとめた資料3をもとにA~Dの項目を特定するという問題です。資料3を丁寧に読み取り、作業を徹底していけば確実に正解できるのですが、大変なのはA~Dすべてを特定する必要があることですね。うーん、めんどい!

 近年の千葉県入試は完答問題が増えてきました。ラッキーパンチがなかなか当たらない仕様になっていますね。





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