千葉県に展開する大手塾の結果が出そろったので、今回は千葉県公立御三家(県立千葉・県立船橋・東葛飾)の塾別合格実績の比較をします。まずは県下の名門校である県立千葉高校!過去5年分の合格者の推移はこちらからどうぞ。
県立千葉高校の募集定員は附属中学校を併設しているため、240名とやや少なめです。また、2022年度入試から※「思考力を問う問題」を学校設定検査に採用しており、その対策も十分行う必要があります。
県下最難関公立高校の同校に合格のためには、5科の得点力はもちろんのこと、科目横断的な思考力、処理能力が要求される「思考力を問う問題」に対応する必要があります。「思考力を問う問題」は生徒によって向き不向きがありますので、場合によっては「思考力を問う問題」を課さない県立船橋高校などに志願変更したほうが合格可能性をより高められるでしょう。その理由を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
※英数国の問題を60分で解く科目横断的な試験(100点満点)。
県立千葉高校の合格実績NO.1は京葉学院!合格者は99名と悲願の100名まで1名足りず。9年連続で合格実績NO.1と他の追随を許さない成果を挙げています。
NO.2は難関国私立高校の実績に定評がある早稲田アカデミー!早慶附属校ばかり注目を集めていますが、近年は難関公立高校への進学実績をあげています。たとえば、2022年の東大合格者数で公立高校NO.1だった都立日比谷高校へは今春80名の合格者を輩出しています。
一方で今回実績を落としたのは千葉県の老舗学習塾である市進学院。地盤が東葛飾(柏市や松戸市など)や葛南(船橋市や市川市など)地域とはいえ、数年前は50名を超える実績を出していただけに、京葉学院や早稲田アカデミーに押され気味な印象です。ここは何とか踏ん張りたいところですね。
ただ、県立千葉中学校への合格実績で比較するとまた違った一面が見えてきます。
千葉県の中学受験界では市進学院の影響力はまだまだ強いですね。京葉学院はいずれは県立千葉中高で実績NO.1を取りたいところでしょうが、まだまだ時間がかかりそうですね。
次回は県立船橋高校の実績を比較します。こちらからどうぞ。