【進路考察】進学校か附属校か⑥



 進学校か附属校か。今回は内申5科目オール4前後で目指せるおススメの附属校を紹介します。前回以前の記事は以下の通りです。

第1回  ・第2回  ・第3回  

・第4回  ・第5回





 今回紹介するのは千葉県北部から通学が可能な日東駒専の附属校。なお、内申基準等は2023年度入試のものであり、変更となる可能性もあります。ご了承ください。





① 日本大学第一高等学校(東京都墨田区)

  最寄り駅:JR両国駅
   偏差値:偏差値55
  推薦基準:5科20(単願)
 内部進学率:64.4%(2021年度)


 まずは当ブログでも紹介したいわゆる「日大一高」です。推薦基準は5科20なので、5科オール4が目安となります。近年、推薦基準も厳しくなっており、5科だけでなく9科基準を課している附属校(駒澤や専修など)も見られることを考えると努力をすれば十分に届く範囲ではないでしょうか。


 さらに日大一高の特徴として「推薦入試は単願のみ」ということが挙げられます。つまり、併願入試がなく、明確に第一志望の生徒を集めたいという意図が見えてきます。


 推薦の定員は男女それぞれ75名ですが、近年は定員以上の応募がないため、内申基準を突破できていればよほどのことがない限り合格できるでしょう。


 最寄り駅はJR(または都営大江戸線)の両国駅。駅から徒歩1分という立地も魅力的ですね。日大への進学率は65%ほどですが、他大進学にもある程度力を入れており、それも含めると現役進学率は92.9%と悪くありません。おススメできる附属校の一つですね。



 日本大学第一高校のHPはこちら






② 東洋大学附属牛久高等学校(茨城県牛久市)



  最寄り駅:JR牛久駅
   偏差値:偏差値52(進学)
  推薦基準:5科18(単願)
 内部進学率:48.9%(2021年度)


 松戸市、柏市、流山市など東葛区域から十分に通学ができる附属校の一つとして人気があります。学校は牛久駅からバスで10分ほどの位置にありますが、常磐線沿線であれば一本でいけるのであまり気にはならないかもしれません。


 内申基準が進学コースであれば5科18であることも大きな魅力!!東洋大学の附属校は都内にある東洋大京北高校もありますが、こちらは単願でも内申5科22からであることを踏まえると、かなりお買い得感がありますね。


 一点注意すべき点が英語教育にかなり力を入れていること。高校3年時までに英検準2級に合格していないと内部推薦が使えないという話もあります。英語が苦手なお子様は避けた方が無難ですね。


 内部進学率は48.9%と一見低く見えますが、これにはいくつか理由があると思われます。まず、先述の英検準2級の縛り、そして特進コースの存在でしょう。特進コースの生徒には県立トップ校、準トップ校に不合格になった生徒も多く、難関大学への進学志向が強いと思われます。実際、他大進学も含めると現役進学率は91.3%とまずまずです。


 また、東洋大学への推薦枠も361名分もあり、生徒数が一学年550名としてもおよそ65%が進学できる計算になります。特進コースは多大受験をする生徒が多いでしょうから、真面目にやっていれば十分推薦枠を確保することができるでしょう。


 東洋大学附属牛久高校のHPはこちら









③ 目黒日本大学高等学校(東京都目黒区)

  最寄り駅:JR目黒駅
   偏差値:偏差値53(N進学)
  推薦基準:3科12 or 5科20(単願)
 内部進学率:推定60~65%(2022年度)


 今回、最後に紹介するのは近年日大の附属校(系属校)になった目黒日大です。前身は芸能コースがある高校として有名な日出学園高校であり、現在も芸能コースは存在しています。もう一つの進学コースは難関大学を目指す選抜クラスと日本大学進学を目指すN進学クラスに分かれます。


 最寄り駅はJR(または東京メトロ南北線、都営三田線)の目黒駅。千葉県からだと市川市、船橋市、浦安市あたりからの方がアクセスしやすいでしょう。


 ポイントは内申基準に3科基準があること。理社が苦手な生徒でも十分チャンスを作れます。内部進学率は公表されていませんが、2022年度の内部進学合格者数は214名(合格率98%)。生徒数が350名とすると、内部進学率はおよそ61%ほどとなり、半数以上は日大に進学できているといえるでしょう。


 他大進学を目指す生徒もいるため、日ごろから勉強を怠らなければ十分に内部進学の権利は確保できそうですね。

 目黒日本大学のHPはこちら



 次回は千葉県内の附属校や内部進学の穴場を紹介します。記事はこちらからどうぞ。