SもぎとVもぎの違い

 受験生となれば何回かは受けるであろう模試。千葉県公立入試を受験する場合、多くの受験生が受けるのがいわゆる「Sもぎ」「Vもぎ」です。


 似たような名称ですが、どのような違いがあるのでしょうか。




 まずはSもぎについてまとめてみました。

【主催】
株式会社 総進図書
【受験者】
千葉県最大級
【会場】
千葉県内38会場(2022年度)
【難易度】
やや易しめ
【受験料】
4,800円(回数券だと1回4,400円)


 Sもぎは株式会社総進図書が主催する模試で千葉県内の多くの中学生が受験する模試です。また、総進図書は中学校で実施する「到達度テスト」などの作成も行っており、母集団に関してはかなりの強みをもつといえるでしょう。


 また、デジタル採点にも対応しており、返却される帳票には模試の結果だけでなく、実際の答案の採点結果も用意されています。(詳しくはこちら


 難易度に関しては主観が入りますが、やや易しめといえます。というのも、社会であれば語句記述が中心であり、複雑な問題は少ない印象です。各科目見ても現在の千葉県の形式からはやや外れているとも言えます。その分、基礎的事項が理解できているか確認するには適した模試であるといえます。


 反面、難しめの問題が少ないため、トップ層の受験者の差はつきにくい傾向があります。その意味では上位校・中堅校以下の学校(Sもぎ偏差値60未満)を志望校とする生徒には適していますね。


 受験料は1回4,800円ですが、回数券も販売されています。回数券は3枚以上から購入可能で1回当たりの価格が4,400円に割引されます。ただし、追加で購入する場合も3枚以上購入しなければならないため、回数券を購入するときは受験日程も計画的に考える必要があります。


 総進図書公式サイトはこちら



 続いてVもぎについてまとめます。


【主催】
進学研究会
【受験者】
およそ3~4万人※都内含む
【難易度】
やや難しめ
【受験料】
4,600円(回数券だと1回4,200円)



 Vもぎは進学研究会が主催する模試で、千葉県だけでなく東京都でも模試を展開しています。また、千葉県公立入試だけでなく、私立入試に対応した私立Vもぎも実施しています。


 Sもぎと同様、デジタル採点を採用しており、自分の答案を振り返ることができます。(詳しくはこちら


 さらにSもぎに比べて結果が返ってくるのが早いのも魅力の一つです。WEB公開される成績表であれば、模試受験から最短5日で共有されます。早めに結果を知ることができれば、苦手分野対策もしやすいですね!


 難易度に関して、これも主観ですがやや難しめといえます。問題が千葉県の最新入試の傾向を踏まえて作成されているためだと思われます。その意味で、最新のトレンドに触れられるというメリットがあるといえます。


 難易度が高めな分、トップ層にも差がつきやすいのも特徴です。地域の難関校(Vもぎ偏差値58)以上を目指すのであれば打ってつけの模試といえるでしょう。


 受験料は1回4,600円ですが、Sもぎと同じく回数券を販売しています。回数券は3枚以上で購入可能で1回あたり4,200円に割引されます。さらに、Sもぎと違って1枚単位で追加購入をすることができます。ここは正直有り難いですね。


 進学研究会の公式サイトはこちら


  Sもぎ、Vもぎそれぞれにメリットがあります。上手く使い分けながら志望校との距離を測っていきましょう。お読みいただきありがとうございました。