【中学社会】園芸農業・施設園芸農業・輸送園芸農業の違い



・園芸農業
→野菜や果実などを大都市に向けて出荷する農業の総称。


・施設園芸農業
ビニールハウスや温室など屋内の施設を用いて生育を管理する園芸農業。年間を通して栽培することが可能であり、愛知県の渥美半島では年間を通して菊が栽培されている(電照菊)。なお、屋外で栽培する方法を露地栽培という。


・輸送園芸農業
高速道路網の発達や保冷技術の発達によって消費地から遠い地域で行われるようになった園芸農業。代表的なのは群馬県の嬬恋村であり、この地で収穫されたキャベツは保冷トラックによって東京へ向けて出荷される。



《ポイント》
 「園芸農業」は上記の通り、大都市に向けて野菜などを出荷する農業ことを指します。ですので、今回は扱いませんが、大都市の近くで行われる近郊農業も園芸農業といえます。


 「施設園芸農業」と「輸送園芸農業」の違いはその名の通り、屋内で行う園芸農業か、大都市から離れた場所で行う園芸農業かです。


 「施設園芸農業」ではビニールハウスなどが活用されるため、年間を通して生育環境の調整がしやすいのが特徴です。そのため、年間を通して生産ができるという利点があります。


 「輸送園芸農業」を行っている群馬県嬬恋村は高原野菜の産地としても知られています。抑制栽培で生産された高原野菜は保冷トラックなどを活用して東京に出荷されます。農業の形態は輸送園芸農業、栽培の方法は抑制栽培と区別しなければいけません。気をつけましょう。


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