前回に引き続き、当サイトで掲載した社会の設問別の予想正答率と全県正答率を比較します。関連記事は以下からご覧ください。
・千葉県の入試問題の講評、予想正答率⇒こちら
・学力検査の結果の概要(科目平均、平均点推移など)⇒こちら
・予想正答率と全県正答率の比較(大問1~3)⇒こちら
千葉県が発表した学力検査の結果のはこちらからどうぞ。また問題は千葉日報等で公開されています。こちらからどうぞ。
まずは大問4の確認からしていきましょう。なお、条件記述の正答率は満点回答(4点)の正答率を示しています。
全体的に外れていますね…。その中で(1)はドンピシャ。やはり世界史の出来事は受験生の鬼門といえます。難しく見すぎたのが(2)。漢字指定もありましたがおよそ4人に3人が難なく乗り越えました。漢字指定があると苦戦する傾向がありますが、今回はそうならずですね。
一方、簡単に見すぎたのが(3)と(5)。(3)は鎌倉時代の出来事を3つ選び並び替える問題。今、思えば作業が二段階ありますから難しいですよね。およそ3人に1人が正解ということは、異なる時代の選択肢を切る段階で1人脱落、並び替えで1人脱落といったところでしょう。
(5)はもう少しできるかと思いましたが、「対馬」の位置関係が曖昧だったのかな。位置さえわかれば、「朝鮮」一択だと思うのですが。
大問5は大問4に比べれば当たっていますね。特に嬉しいのは(4)の満州国に関する条件記述の読みが当たっていたこと!あの条件記述を満点回答できる受験生は10人に1人だろうという読みは間違っていなかった。
(3)は思ったよりもできなかった模様。「ワシントン会議」が欠けなかった生徒よりも、山東省の権益を「中国」に返還したことを理解できていなかった生徒の方が多い気がします。語句だけでなく、その出来事がどのようなものであったか説明できる必要がありますね。
あー、(2)か。やっぱり「直接金融」が難しすぎたかあ。まず、金融というワードが出てきたか。そして「直接金融」と「間接金融」の違いを図を踏まえて理解できたか。読み取りを加えると難易度が段違いになりますね、やはり。
大問7は大きくずれてはいないものの、気になるのは(3)の条件記述。満州国の条件記述は目に見えて難しかったですが、これはもう少し正答できるかなと思ったら、10人に1人しかできない難易度とは。
確かに難しくはある。問われていることは「第206回国会が特別国会である理由」ですが、これを正しく読み取れていたか。そして条件語句「30日以内」の使い方。30日以内に何をするか、判断できなかったのかなあ。何にせよ、思考の工程が多いので今振り返ると納得の難易度ですね。
(2)のTPPの正答率が思ったよりも低いですね。ちなみに一昨年は企業の社会的責任を示す「CSR」が出ましたが、こちらの正答率も22.8%と正解できたのは5人に1人ほどでした。千葉県は例年、アルファベットの略称が問われいますので受験生はしっかり準備したほうが良いですよ。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。