【進路考察】大学の序列⑨(東京理工系4大学+東農大編)



今回の理系の偏差値比較はちょっとマイナーかもしれませんが、東京理工系4大学と東京農業大学の偏差値を箱ひげ図を用いて説明します(医歯薬系は除く)。意外な大学がGMARCHに匹敵する偏差値をもっていました。前回以前の記事は以下の通りです。


・早慶上智、GMARCH編 ・日東駒専編

・大東亜帝国編 ・成成明学獨國武編

・早慶上理(理系)編 ・GMARCH(理系)編

・日東駒専(理系)編 ・大東亜帝国(理系)編


 まずは東京理工系4大学の説明から。東京理工系4大学とは、芝浦工業大学、東京都市大学、東京電機大学、工学院大学の総称で、各大学が認める正式な名称でもあります。平成不況の真っただ中の1996年に、共に協力して難局を乗り越えるため、芝浦工業大学、東京都市大学、東京電機大学が結成。1998年に工学院大学が加わり現在の形になりました。


 単位互換制度を早期から始め、4大学の大学院であれば、どの大学院でも無試験で進学できるなど様々なメリットがあります。


 東京農業大学はその名の通り、農学部や生物系に定評のある大学です。同大学の応援歌である「青山ほとり」、通称「大根踊り」も有名ですね。


 こう説明してみると、どの大学も一定の知名度のある理系総合大学であることはお分かりいただけると思います。



 では早速偏差値を比較してみましょう。今回は参考のため、GMARCHから中央大と法政大、そして日東駒専から日大と東洋大のデータも載せています。




 先に結論を示すと、「中央・法政>工学院>芝浦工業>東京電機>東洋・東京都市>>東京農業>日大」といった感じです。


 東京理工系4大学で最も偏差値が高いのは工学院大学でした。平均値(×印)も偏差値55付近と中央と法政にかなり肉薄しています。偏差値だけ見ればGMARCHレベルと遜色ないといったところでしょう。


 その後を追うのが芝浦工業大学。平均値でやや工学院に譲るものの実力は遜色ありません。この二校が日東駒専以上GMARCH未満といったところでしょう。


 残りの大学は日東駒専クラスですね。東京電機大学と東京都市大学が東洋大と同じくらいで、この三校の中だと東京電機大学が一歩リードというところでしょうか。東京都市大学は難易度差がかなりあるものの、平均値で見るとおおよそ同じなので、東洋と同難易度と見て良いでしょう。


 残った東京農業大学は東洋大と日大の間くらいの難易度ですね。20年くらい前はもう少し偏差値が高かったように思えたのですが、少子化の影響で農学系の人気がなくなってきたのでしょうか。


 本日はここまで。お読みいただきありがとうございました。