今回も第2学区の2番手校の動向を見ていきます。生徒を着実に伸ばし、2番手校で合格実績をあげている塾はどこか。前回以前の記事は以下の通りです。
第2学区はいわゆる2番手と呼ばれる高校が多くあります。2番手校の立ち位置は1番手校の志願変更先であり、勉強を頑張ってきた努力型の生徒の一つの到達点というところです。
今回扱う船橋東高校はまさにそういった学校だといえます。安全志向から県立船橋から志願変更する生徒も一定数いますし、2022年度入試までは内申を2倍にする傾斜配点も行っていました。現在では内申の傾斜配点はなくなりましたが、それでも一度ついた「学校内申を取れる優等生タイプの生徒が進学する高校」という印象はなかなか払しょくされないでしょう。
実際、大学進学実績は堅調であり、2023年度は千葉大学に現役で15名進学、その他国公立大を含めると44名が現役で進学しています(詳細はこちらからどうぞ)。
前置きはこれくらいにして実際に船橋東高校の合格者数の推移を見ていきましょう。
今回、対象としたのは東葛エリアに強い老舗の市進学院、千葉市以南に勢力をもつ京葉学院、難関国私立の実績に定評のある早稲田アカデミー、神奈川を拠点とする臨海セミナーと湘南ゼミナールの五つです。これらの塾の船橋東高校の合格者占有率は43.4%でした(2023年)。
これまた象徴的な推移ですね。当初は70名以上の合格者を輩出していた市進が合格者を減らし続けています。そして2023年度には臨海セミナーに抜かれるという事態に。2番手校戦線では臨海セミナーが有利となっていますね。
他の塾の動向を見ると湘南ゼミナールが安定して20名前後を出しています。臨海セミナー、湘南ゼミナールはともに神奈川拠点の塾ですが、定期テスト対策が充実していることで評判がある塾でもあります。
しっかりした定期テスト対策を行っていることで、内申の有利を生み、こうした実績をあげてきたと考えられますね。
一方で早稲田アカデミーは当たり前ですが、こうした2番手校はターゲットになっていないといえます。同塾の強みは難関国私立高校や最難関公立高校です。臨海セミナー屋湘南ゼミナールのような手厚いテスト対策を行っているわけではありません。
そう考えると、どこの高校を目指したいのかそれをイメージにして塾を探していく必要があると言えますね。
本日はここまで。お読みいただきありがとうございました。