【2023塾別】過去5年の小金高校合格者の推移



 今回は第二学区の小金高校の合格実績の推移を見ていきます。生徒を着実に伸ばし、2番手校で合格実績をあげている塾はどこか。前回以前の記事は以下の通りです。


県立千葉編  ・県立船橋編

東葛飾編   公立御三家編

佐倉編    千葉東編

公立難関校編 薬園台編

船橋東編   八千代編

薬園台+船橋東+八千代編


 第2学区はいわゆる2番手と呼ばれる高校が多くあります。2番手校の立ち位置は1番手校の志願変更先であり、勉強を頑張ってきた努力型の生徒の一つの到達点というところです。


 さて今回扱う小金高校ですが、前回以前に紹介した薬園台、船橋東、八千代高校とは異なった特徴があります。第一に、県内でも数少ない総合学科であるということです。総合学科では、普通科目と専門科目を幅広く開設されており、生徒自身が進路や関心に応じて科目を選択できる単位制を採用しています。


 もう一つは、第三学区の生徒が多く受ける学校であるということです。小金高校の最寄り駅はJR武蔵野線南流山駅であり、松戸市や柏市から通いやすい立地にあります。それゆえ東葛飾高校からの志願変更先として有力な学校となっています。そのため、例年人気も高く、大学進学実績も堅調な成果を上げています。


 つまり小金高校の合格実績の推移を見ることで、ひいては東葛飾高校の合格者の推移を予想することができる可能性があります。


 それでは実際に見ていきましょう。今回、対象としたのは東葛エリアに強い老舗の市進学院、千葉市以南に勢力をもつ京葉学院、難関国私立の実績に定評のある早稲田アカデミー、神奈川を拠点とする臨海セミナー湘南ゼミナールの五つです。これらの塾の小金高校の合格者占有率は42.8%でした(2023年)。







 1位を争うのは市進と臨海セミナー。臨海セミナーは2021年度に50名の大台を超えて1位を奪取。2022年度は市進に奪還されるものの、2023年はまたトップに返り咲いています。


 ちなみに2021年度は臨海セミナーが東葛飾高校の合格者を大きく伸ばした年でもあります。小金の実績上昇と東葛飾の実績上昇に相関性がありそうですね。


 もう一つ注目すべきは湘南ゼミナールの急落です。2022年度に30名の大台を超えましたが、2023年度は合格者をほぼ半減させています。2023年は他の高校の実績を鑑みても2023年は湘南ゼミナールにとって苦戦した年のようですね。来年度に期待しましょう。


 本日はここまで。お読みいただきありがとうございました。