前回、県立船橋の難関私立大学の現役合格者と現役進学者を比較して、合格者のうちどの程度が進学したかを確認しました。これを実進学率と定義しました。県立船橋の場合の実進学率は以下の通りになりました。
・早慶
⇒実際に進学するのは約30%
・上理、GMARCH
⇒実際に進学するのは約10%
上記がトップ校のリアルであると私は思います。だとしたら、2番手校ならばどうなのか。今回のテーマは2番手校の実進学率です。前回の記事の詳細はこちらからどうぞ。
今回は第二学区の準トップ校である薬園台高校、第三学区の準トップ校である県立柏高校、第二学区の進学校である船橋東高校、小金高校の過去3か年の現役合格者数、現役進学者数の平均値で分析をかけます。改めてですが、語句の定義は以下の通りです。
・実進学率
⇒現役進学者数÷現役合格者数
・辞退率
⇒(現役合格者数-現役進学者数)÷現役合格者数
まずは各高校の過去3か年平均の現役合格者数と現役進学者数を比較します。
早稲田は大体半数が進学していますね。慶応はそもそも2番手校からは出づらく分かりづらいですが、それでもおおむね半数以上が進学しています。上智と東京理科大は県立柏が他よりも進学しているようですが、おおむね3分の1程度といったところでしょう。
県立船橋高校のときもそうでしたが、落差が著しいですね。小金高校は法政に100名以上合格しているのに実際に進学しているのは20人を下回っています。
辞退率を大学群ごとに比較してみました。早慶辞退率は、薬園台高校と小金高校がおおよそ40%、船橋東高校と県立柏高校がおおよそ30%ほど。これは偏差値の差と考えてもいいかもしれません(薬園台と小金がVもぎ偏差値63、船橋東と県立柏がVもぎ偏差値60)。
GMARCHの辞退率では県立柏高校がやや低め。その分、他の2番手校に比べてGMARCHへの進学率が高いことが伺えます(詳しくはこちら)。続いて大学ごとに辞退率を見てみましょう。
薬園台高校と小金高校は慶応大学の辞退率が他の2校に比べて低い傾向がありますね。偏差値の差という観点もありますが、第一志望率が高いということも考えられます。
GMARCHの中で辞退率が最も高いのは法政大学でおおむね80%前後となっています。一方、辞退率が最も低いのは青山学院大学でおおむね60%前後となっています。県立柏高校に至っては辞退率が50%を下回っていますね。
県立船橋高校でも青山学院大学の辞退率は他の大学に比べてやや低い傾向がありました。第一志望率が高いのでしょうか??渋谷へアクセスがしやすいから??気になるところですね。
まとめると2番手校の実進学率は以下の通りです。
・早慶
⇒実際に進学するのは約60~70%
・上理、GMARCH
⇒実際に進学するのは約30~40%
本日はここまで。お読みいただきありがとうございました。