【2024年度】県立船橋、「思考力を問う問題」を導入せず


 千葉県教育委員会が令和6年度(2024年度)の公立高校入試における「学校設定検査」の詳細を公表しました。今回、大きなポイントは県立船橋高校が「思考力を問う問題」を導入せず、昨年実施の「作文」を踏襲したことです。これは5科の入試得点力が高い生徒にはかなり有利な入試といえます。そのからくりは学校設定検査の配点にあります。詳細は後段で。



 「思考力を問う問題」とは令和4年度(2022年度)入試から導入された、英数国の問題を60分で解く科目横断的な試験です(100点満点)。平均点等は教育委員会等が発表していませんが、分量と難易度を勘案するに、5科目の得点差を覆しうるテストであると思われます。


 昨年は東葛飾高校と千葉東高校が導入を決め、話題を呼びました。現状、千葉県公立御三家で導入を決めていないのは県立船橋のみであるため、その動向に注目が集まっていましたが…大方の予想通り導入しないという結論となりました。


 これにより、県立船橋を目指す場合、5科目の得点力が特に重要になるといってよいでしょう。その理由は以下を見ていただければお分かりいただけると思います。





 県立千葉や東葛飾高校の場合、学校設定検査(思考力を問う問題)の配点は100点、これは合計点のうちの約15%を占めています。これが県立千葉や東葛飾高校において一発逆転が起こりうると言われるゆえんですね。


 対して、県立船橋高校の学校設定検査(作文)の配点はわずか10点。合計点の約1.8%にすぎません。ゆえに県立船橋の合否はそのウェイトの大半を占める学力検査の得点力、すなわち5科目の得点力に左右されるということです。


 さらに理数科であれば数学と理科の得点が1.5倍になるのでその傾向はより顕著となります。


 思考力を問う問題は科目横断型であるため、ある程度演習を通して練度を高めていく必要があります。限られた時間で適切な処理を行う練習です。実際に解いてみて対応が難しい場合は県立船橋を志望校にした方がよいこともあるでしょう。


 なお、2024年度の学校設定検査の詳細は千葉県のホームページに記載があります。こちらからどうぞ。本日はここまで。お読みいただきありがとうございました。

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