【塾別】2023年度 都立進学重点校の合格実績の比較


 都立進学重点校で実績をあげている進学塾はどこなのか。難関校に強い早稲田アカデミーの一強かと思いきや、複数の進学塾が成果で争う激戦区、まさに戦国時代!都立進学重点校合格実績NO1の塾はどこなのか??




 まず、都立の進学指導重点校についておさらいしましょう。以下の7校が進学指導重点校です。


・日比谷(旧第1学区、千代田区)

・西(旧第3学区、杉並区)

・国立(旧第10学区、国立市)

・八王子東(旧第7学区、八王子市)

・戸山(旧第2学区、新宿区)

・青山(旧第2学区、渋谷区)

・立川(旧第8学区、立川市)



 この7校のなかでも日比谷、西、国立はいわゆる「都立御三家」という立ち位置にあります。立地を地図で確認すると以下の通りです。



 では、各塾ごとの実績を比較していきましょう。今回は都内で複数教室を展開している早稲田アカデミー、ena、市進学院、河合塾Wings、Z会の教室、臨海セミナー、SAPIX中学部、栄光ゼミナールの実績を調べ、表にまとめてあります。


 まずは御三家の実績を見ていきます。都立最難関である日比谷高校は、難関校に強い早稲田アカデミーが80名でNo.1でした!!開成、慶応女子、筑波大附属駒場といった最難関校に強いのは同塾の強みですね。とはいえ、日比谷高校のNo.1を狙う塾は多く、2番手につけるenaをはじめ、河合塾Wings、Z会の教室、臨海セミナー、SAPIX中学部が20名以上の合格者を出すなど予断を許さない状況です。


 そして、日比谷高校に準じる難易度である西高校のNo.1は82名のZ会の教室!!通信教育で著名なZ会ですが、集団指導の教室も積極的に展開しています。2023年8月現在、17教室を展開しています。


 都内西部に位置する国立高校の合格実績No.1は76名の合格者を出した都立に定評があるenaでした!!enaは他の御三家でも高い実績を出していますね。


 続いて、御三家以外の進学指導重点校(戸山、青山、八王子東、立川)を見ていきましょう。これらの高校で圧倒的な実績を出しているのは都立に強いena!!特に立川高校は77名と他を追随させない強さを見せています。


 No.2争いも興味深いですね。戸山高校と立川高校ではZ会の教室が強みを見せています。そして、青山高校と八王子東高校の実績でNo.2に躍り出たのが一都三県に展開する臨海セミナー!!日比谷高校や戸山高校でも合格者を30名以上輩出しており、着実に成果を上げている塾ですね。


 最後に都立御三家、進学指導重点校の合格実績の合計数をグラフで見てみましょう。




 都立御三家の実績では早稲田アカデミーとenaが190名超で拮抗していますが、わずかにenaに軍配が上がりました。Z会の教室が164名でその後を追うなど、都立御三家の実績ではこの3つの塾が覇を競っている状況です。


 御三家も含めた都立進学重点校の実績ではenaが448名と他塾を圧倒しています。そして2位には302名のZ会の教室がランクイン。早稲田アカデミーは288名で第3位。最難関校に強い同塾は2番手グループの実績が振るわない印象ですね。


 ここで注目したいのが臨海セミナー。都立進学重点校の合格者数は200名を超えており、全体の4番手に位置しています。都立御三家の実績も4番手ですが、これは他の3つの塾にかなり引き離されている印象。都立御三家の合格実績も上がってくれば台風の目になりそうですね。


 こちらの記事では早稲田アカデミーとenaの3か年分の実績を比較しています。ぜひ、お読みください。