今回も地形図の問題を一つ。地形図から地形の読み取りがちゃんとできますか??前回の問題はこちら。
難易度〈★★☆☆〉
※難易度の目安
〈★☆☆☆〉基礎。千葉県入試よりも易しめ。
〈★★☆☆〉標準。千葉県入試並の難易度。
〈★★★☆〉応用。千葉県入試よりも難しめ。
〈★★★★〉発展。難関国私立入試レベルの理不尽な問題。
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答えと解説はこの後にありますよ!
〈答え〉
① 扇状地 ② エ
〈解説〉
①ですが、見た瞬間分かっちゃったかもしれませんね。扇形をしていますね。さらにヒントとして文章中にも「果樹園として利用されている」とありますね。扇状地は山間部から河川が流れ出るところに形成される地形です。扇状地は水がしみこみやすく(=水はけがよく)、果樹栽培に適しています。
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次に②を見ていきましょう。まず、アの判別から。当然の話ですが、川は高いところから低いところに流れます。つまり、南東方向の方が標高が低ければいいのですが…南東方向は山がちな地形になっていますからどう考えても南東方向の方が標高が高いといえます。よって✕ですね。
イの判別ですが、縮尺は2万5000分の1なので、1㎞(=1,000m)は地図上で4㎝です。2万5000分の1の地形図の場合、地図上の1㎝は実際の距離の250mにあたります。これはもう覚えてしまいましょう。さて、めもりを参考に見てみると、どう考えても4㎝はなさそうですね。よってこれも✕です。
ウの判別に移りましょう。「谷」は周りよりも標高が低い地形のことです。しかし、X地点から見てみると周りよりも標高が高い地点であることが読み取れます。これはむしろ「尾根」ですね。「尾根」は基準の地点から見て「V字型」に、「谷」は基準の地点から見て「逆V字型」になります。ということで個の選択肢も✕ですね。尾根と谷の違いの詳細はこちらを参照してください。
最後のエですが、まずは「飛び地」の説明が必要ですね。「飛び地」とは、所属する自治体の境界と直接接していない場所のことです。たとえば、和歌山県北山村は和歌山県境に直接接していないため、「飛び地」となっています。飛び地の詳しい解説はこちらをどうぞ。
地形図を見ると、A地点の真下に「甲州市飛地」とありました。ということは、選択肢の通り、「直接甲州市に接していない」ということになりますね。これが正解です。
地形図の読み取り問題は頻出です。特に注意すべきは「方角」「地図記号」「縮尺」ですね。また、今回の問題のように「標高」が関わる問題が近年増えています。気を付けてくださいね。
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