【令和6年度版】高校別入試得点の目安①



 令和6年(2024年)度千葉県公立高校入試までおよそ5ヶ月。今回は千葉県が公開している資料をもとにどの科目でどれくらいとるべきかを説明します。目標得点を設定したほうがモチベーションアップにつながりやすいので、参考にしてくださいね。

【2024年2月22日追記】
入試の難易度を踏まえ、合格ラインの予想をしました。こちらからどうぞ。




千葉県公立高校入試は難化傾向にある


 前提として、千葉県公立高校入試が難しくなっているということを理解しておく必要があります。



 上記の通り、5科目の平均点は286.2→266.7→257.7と入試一本化して3年でおよそ30点ほど下がっています。千葉県教育委員会は各科目の平均点を50~55点で収束したいという思惑があるようですので、令和6年(2024年)度も同程度の難易度になる可能性が高いでしょう。では、どのくらいの得点が必要なのでしょうか??







標準偏差を活用すればおおよその必要得点が分かる



 そこで今回活用するのは標準偏差です。千葉県は毎年、学力検査の結果を公表しています。令和5年(2023年)度の資料はこちらからダウンロードできます。


 標準偏差とは、簡単に言うと母集団内の得点のばらつきを示したものになります。たとえば、100人が受験したテストの平均点が60点、標準偏差が15点である場合で考えてみましょう。


 標準偏差1つ分の範囲には母集団のおよそ68%の人たちが含まれており、標準偏差2つ分の範囲には母集団のおよそ95%の人が含まれています。先ほどの例だと、45点から75点の範囲に68人が含まれるということになります。さらに30点から90点の範囲には95人とほとんど人が含まれることになります。


 標準偏差の特性として面白いのは、標準偏差一つ分は偏差値10に相当するということです。よって、平均点に標準偏差を加えることでそのテストの偏差値を求めることができます。先ほどのテストの場合は75点が偏差値60、90点が偏差値70となりますね。かなり端折った説明になりましたが、詳しい説明はこちらをご参照ください。


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令和5年度の偏差値得点をもとに目安得点を算出する



 では、ようやくの本題ですね。先ほどの性質を活用して、偏差値帯ごとの得点を求めてみましょう。令和5年度の5科目の平均点は257.7点、標準偏差は90.6でした。これをもとに偏差値帯ごとの得点を出すと以下の通りになります。





 令和5年度の受験者数は34,568名なので偏差値70以上の受験者はおよそ795名いる計算になります。これは公立御三家(県立千葉・県立船橋・東葛飾)の募集定員に近い数値ですが、実際には公立御三家以外を受験する高学力層がいることを考えると、公立御三家の合格ラインは偏差値2~3程度下がると思われます。


 その点も踏まえて目安得点を推定しました。以下の通りになります。目安内申は僕の経験を踏まえたものになりますので、参考程度としてください。




 

高校名目安得点目安内申
県立千葉430129
県立船橋・東葛飾425126
千葉東・佐倉410126
市立千葉・薬園台・小金400120
市立稲毛・船橋東・八千代・県立柏390114
幕張総合・千葉西・国府台・鎌ヶ谷・成田国際355108
検見川・津田沼・国分・柏中央・柏の葉325105
千葉女子・磯辺・船橋芝山・市川東300102



 平均点が下がった分、合格に必要な得点も3年程前に比べて-10~20点といった印象です。とはいえ、この目安得点は令和6年度の入試が令和5年度と変わりがない場合の数値になります。当然、入試が易化した場合は合格ラインも高まりますので、目標としては上記の数値+10~20点くらいとる気持ちをもって取り組むと良いでしょう。



 では、仮に県立千葉高校(目安得点430点)に合格する場合は各科目86点ずつ取ればいいのでしょうか??実はそうではないのです。その理由は次回お話しましょう。続きはこちらからどうぞ。




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