前回は問5(近現代史)の出題予想をしたので、今回は過去5年分の出題傾向をもとに、問6(経済分野)の出題予想をしたいと思います。前回内容はこちら。
以前に新教科書内容の出題予想もしています。予想問題もありますのでよろしければそちらもご覧ください。ねらい目は流通の仕組み、需要供給曲線あたりですね。
なお、あくまで個人の予想ですので、信じるかどうかは個人の判断でお願いします。
・狙われる新教科書内容①
・狙われる新教科書内容②
・【自作問題】千葉県入試型(問5)①
・【自作問題】千葉県入試型(問5)②
〇消費と家計
出題度〈★☆☆☆☆〉
語句 | 選択 | 条件記述 | 読み取り | |
令和6年度予想 | ||||
令和5年度 | ○ | ○ | ||
令和4年度 | ○ | |||
令和3年度 | ○ | |||
令和2年度(前期) | ||||
令和2年度(後期) | ||||
平成31年度(前期) | ||||
平成31年度(後期) |
二年連続で出題されているため、今年度の出題はないとみています。出たら厄介なのは可処分所得の計算。「所得ー(社会保険料+税金)=可処分所得」であることは確認しておきましょう。
〇流通の仕組み
出題度〈★★★★☆〉
語句 | 選択 | 条件記述 | 読み取り | |
令和6年度予想 | ◎ | ◎ | ◎ | |
令和5年度 | ||||
令和4年度 | ||||
令和3年度 | ||||
令和2年度(前期) | ||||
令和2年度(後期) | ||||
平成31年度(前期) | ||||
平成31年度(後期) |
ここ5年で出題なし。まさにねらい目!卸売業者や小売業者の役割、流通の合理化の具体例などを確認しておくといいでしょう。また、近年ネットショッピングが注目を集めています。流通の経路だけでなく保管費用のコストを省けるなどのメリットがありますので確認しておきたいですね。
〇生産と企業、労働
出題度〈★★★☆☆〉
語句 | 選択 | 条件記述 | 読み取り | |
令和6年度予想 | ○ | ○ | ||
令和5年度 | ||||
令和4年度 | ○ | |||
令和3年度 | ||||
令和2年度(前期) | ○ | |||
令和2年度(後期) | ○ | ○ | ||
平成31年度(前期) | ||||
平成31年度(後期) |
ねらわれるとしたら株式会社周辺でしょうか。株主の権利(株主総会への参加、配当の分配)などは確認しておきましょう。また、新教科書で株式チャートの見方について加筆があったため、株価に基づいた読み取り問題が出る可能性があります。業績が上向けば株価も上昇するという市場原理の基本は押さえておきたいですね。また、労働関連だと労働三権(団結権、団体交渉権、団体行動権)や労働基準法の中身(一日8時間週40時間以内、週1日は休日)を確認しておきましょう。
〇市場経済と価格
出題度〈★★★★☆〉
語句 | 選択 | 条件記述 | 読み取り | |
令和6年度予想 | ○ | ○ | ◎ | |
令和5年度 | ||||
令和4年度 | ||||
令和3年度 | ||||
令和2年度(前期) | ||||
令和2年度(後期) | ||||
平成31年度(前期) | ○ | |||
平成31年度(後期) | ○ |
新入試になってから出題されていない単元なのでねらわれる可能性大。とりわけ需要供給曲線には注意したいですね。新教科書ではある価格で販売した場合にどのくらい売れ残る(品不足になる)かについて丁寧に書かれています。単に需要供給曲線の動きだけでなく、具体的にどの程度の需要量(供給量)であるか理解できる必要があります。教科書をチェックしましょう。
〇為替・金融・財政
出題度〈★★★☆☆〉
語句 | 選択 | 条件記述 | 読み取り | |
令和6年度予想 | ○ | ○ | ||
令和5年度 | ○ | |||
令和4年度 | ||||
令和3年度 | ○ | ○ | ||
令和2年度(前期) | ||||
令和2年度(後期) | ○ | ○ | ||
平成31年度(前期) | ○ | |||
平成31年度(後期) |
ねらわれるとしたら財政でしょうか。直接税と間接税、国税と地方税の違いなどを確認しておくといいでしょう。
〇景気
出題度〈★★★☆☆〉
語句 | 選択 | 条件記述 | 読み取り | |
令和6年度予想 | ○ | ○ | ○ | |
令和5年度 | ||||
令和4年度 | ||||
令和3年度 | ||||
令和2年度(前期) | ||||
令和2年度(後期) | ○ | |||
平成31年度(前期) | ||||
平成31年度(後期) | ○ | ○ |
新入試になってから出題されていないので注意が必要です。以前の出題が「好況」「不況」の記述でしたから、語句なら「インフレーション」「デフレーション」あたりでしょうか。また、好景気・不景気の際に政府や日本銀行がどのような対策を行うのか教科書で確認しておきましょう。
なお、条件記述は近年は問7(人権・政治分野)での出題がほとんどです。ですが、もし出るとしたらインフレーション、デフレーションの説明が扱われるのではないでしょうか。
〇社会保障・環境保全
出題度〈★★★☆☆〉
語句 | 選択 | 条件記述 | 読み取り | |
令和6年度予想 | ○ | ○ | ○ | |
令和5年度 | ||||
令和4年度 | ○ | |||
令和3年度 | ||||
令和2年度(前期) | ||||
令和2年度(後期) | ||||
平成31年度(前期) | ○ | |||
平成31年度(後期) | ○ |
景気と同様に最近の出題が見られないので注意が必要です。ねらい目は新教科書で加筆された大きな政府と小さな政府の違い、公助・共助・自助あたりでしょう。ここら辺の語句の条件記述もねらわれるかもしれません。教科書で確認しておきましょう。