【自作問題】千葉県入試型(問2)①


 千葉県入試タイプの自作問題を作成しました。今回は平成31年度千葉県入試後期選抜を意識して作っています。ぜひ、挑戦してみてください。解答・解説は問題画像の後ろにあります。前回の問題はこちら


難易度〈★★☆〉

※難易度の目安
〈★☆☆☆〉基礎。千葉県入試よりも易しめ。
〈★★☆☆〉標準。千葉県入試並の難易度。
〈★★★☆〉応用。千葉県入試よりも難しめ。
〈★★★★〉発展。難関国私立入試レベルの理不尽な問題。



































〈答え〉
  エ 

〈解説〉
 さて、ちょっと難しかったのではないでしょうか。まずは資料のグラフの作物の正体を探っていきましょう。出荷量上位の都道府県は愛知県、沖縄県、福岡県、鹿児島県、長崎県です。比較的温暖な九州地方が多いですね。


 しかし、それだけを頼りにして「なす」を選んではいけません。もし、「なす」である場合、あの都道府県が入っていないとおかしいわけです。




 そうです、「高知県」ですね。高知県のなすの生産量は日本一ですし、高知平野はなすの促成栽培が盛んでした。


 また、「愛知県の渥美半島」「屋内で生育環境を整え」というキーワードから「施設園芸農業」が出てきたらいい感じです。あとは、渥美半島の施設園芸農業といったら菊の栽培(電照菊)ということに結びつけるだけです。


 ということで資料の作物は「菊」で確定です。問題は、電照菊の栽培が促成栽培なのか、抑制栽培なのかです。


 屋内の温室で栽培するわけだから「促成栽培」と決めつけてしまいそうですが、実は違います。


 菊は光を当てると開花が遅くなるという特性があります。「開花が遅くなる」ということは出荷時期を遅くしているわけですね。つまり、「抑制栽培」ですね!


 「抑制栽培」と聞くと、長野県や群馬県などの冷涼な高原で行われるものを想像してしまいますが、抑制栽培には必ずしも気候が関係があるわけではありません。ここで渥美半島の菊の栽培は抑制栽培と覚えておきましょう。


 なお、施設園芸農業について詳しく知りたい場合はこちらの記事をどうぞ。社会のおススメ勉強法はこちらをご覧ください。