今回は第三学区の二番手校、県立柏高校の合格実績の推移を見ていきます。生徒を着実に伸ばし、2番手校で合格実績をあげている塾はどこか。前回以前の記事は以下の通りです。
・公立難関校編 ・薬園台編
・船橋東編 ・八千代編
・薬園台+船橋東+八千代編
・小金編
2番手校の立ち位置は1番手校の志願変更先であり、勉強を頑張ってきた努力型の生徒の一つの到達点というところです。県立柏高校は第3学区において東葛飾高校に次ぐ二番手(準トップ)の高校です。当然、東葛飾からの志願変更する生徒も一定数います。
つまり県立柏高校の合格実績の推移を見ることで、ひいては東葛飾高校の合格者の推移を予想することができる可能性があります。
それでは実際に見ていきましょう。今回、対象としたのは東葛エリアに強い老舗の市進学院、千葉市以南に勢力をもつ京葉学院、難関国私立の実績に定評のある早稲田アカデミー、神奈川を拠点とする臨海セミナーと湘南ゼミナールの五つです。これらの塾の県立柏高校の合格者占有率は33.8%でした(2023年)。
小金では順調に実績を積み上げていた臨海セミナーですが、県立柏の実績では急ブレーキ!2020年度に50名の大台を超えたものの、その後は失速し2023年には湘南ゼミナールに合格者数で並ばれる事態になりました。
2021年度に東葛飾と小金の実績が上がっていることを踏まえると、より偏差値の高い高校に志望するようになったと考えられます。逆に言えば、柏南などを志望する生徒を県立柏のレベルまで引き上げられていないという見方もできますね。
一方で第三学区に地盤がある市進の実績は安定しています。2020年度こそ苦戦しましたが、その後は50名以上の合格者を輩出しています。小金の苦戦はあるものの、しばらくは東葛飾高校の合格者数NO.1は市進のもののようですね。
本日はここまで。お読みいただきありがとうございました。