今回は第二学区の人気校である小金高校と第三学区の二番手校、県立柏高校の合格者総数の推移を見ていきます。生徒を着実に伸ばし、2番手校で合格実績をあげている塾はどこか。前回以前の記事は以下の通りです。
・公立難関校編 ・薬園台編
・船橋東編 ・八千代編
・薬園台+船橋東+八千代編
・小金編 ・県立柏編
2番手校の立ち位置は1番手校の志願変更先であり、勉強を頑張ってきた努力型の生徒の一つの到達点というところです。以前、紹介した通り小金高校や県立柏高校から東葛飾高校に志願変更する生徒は多くいます。
つまり小金高校と県立柏高校の合格実績の推移を見ることで、ひいては東葛飾高校の合格者の推移を予想することができる可能性があります。
それでは実際に見ていきましょう。今回、対象としたのは東葛エリアに強い老舗の市進学院、千葉市以南に勢力をもつ京葉学院、難関国私立の実績に定評のある早稲田アカデミー、神奈川を拠点とする臨海セミナーと湘南ゼミナールの五つです。これらの塾の小金+県立柏高校の合格者占有率は37.3%でした(2023年)。
熾烈な争いをするのはやはり臨海セミナーと市進。2019年度から2021年度にかけて臨海セミナーは100名を突破して市進の実績を追い抜きましたが、2022年度に急落。その後は伸び悩んでいます。これを見るに、東葛飾や小金の実績向上でトップ層のボトムアップは成功した一方、中堅上位層の底上げに課題が残る形となりました。県立柏の合格者増が臨海セミナーの東葛飾合格者数増の近道ではないでしょうか。
市進は2020年度に急落し、100名を下回ったもののその後は復調傾向ですね。安定して100名を出すあたり、東葛飾の実績も安定しているのも頷けます。
湘南ゼミナールは臨海セミナーの実績と比較すると、2倍近い差があります。東葛飾の実績でも2倍近い差がありますから小金+県立柏の実績との相関性が見えてきますね。とはいえ、ここ3年は安定して40名以上の合格者を輩出しています。今後に期待ですね。
最後に京葉学院ですが、着実に合格者を増やしていますね。第三学区に一校舎(流山おおたかの森教室)のみであることを踏まえると、大健闘しています。今後は安定して東葛飾の実績が出てくるかどうかですね。
本日はここまで。お読みいただきありがとうございました。