千葉県公立高校入試が前期後期制を廃止し、一本化して3年が経とうとしています。一本化前は2倍を超える倍率が当たり前でした。一本化後は倍率にどのような傾向にあるのか。2024年度(令和6年度)入試で倍率が跳ね上がるところはあるのか。そこら辺を見ていきます。
倍率の予備知識
なお、倍率の目安は以下の通りです。
・1.7倍以上
⇒超人気校。かなり厳しい戦いが強いられる。
・1.5倍~1.7倍未満
⇒人気校。他校よりも厳しい戦いを強いられる。
・1.2倍以上1.5倍未満
⇒通常の倍率の範囲内。高くもなく低くもなく。
・1.2倍未満
⇒不人気校。他校よりも基準が易しくなる可能性も。
一本化した公立入試で倍率2倍はまずお目にかかりません。1.5倍を超えたら人気校、倍率的にも厳し目と考えるようにしましょう。
第1学区の倍率<偏差値60以上編>
それでは偏差値60以上のトップ校・二番手校(=公立難関校)グループから見ていきます。
2021年度は公立入試一本化して最初の入試となった年です。この年は一本化の影響が読めないため、公立高校を敬遠する傾向が強かった年でした。そのあおりを受けた2022年度は県立千葉や千葉東は倍率が1.6倍を超えるなど厳しい入試となりましたが、2023年度は倍率が下がり落ち着きを見せました。県立千葉、千葉東は2024年度入試も1.5倍前後の倍率を推移するのではないでしょうか。
とくに顕著だったのが市立稲毛(国際教養)ですね。募集定員が40名と少ないこともあり、倍率が1.8倍近くになりました。2023年度はその倍率の高さを敬遠されたのか、一転して1倍を下回っています。
第1学区の倍率<偏差値60未満編>
続いて偏差値60未満の第1学区の主な高校の倍率推移を見ていきましょう。
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倍率が上昇し続けているのは幕張総合(総合)と千葉女子。幕張総合高校は千葉県でも人気校の一つで安定して倍率が高いことから、2024年度も1.5倍は覚悟しておいたほうが良いでしょう。
数年前までは低倍率で推移していた千葉女子ですが、2022年度入試から倍率が急上昇。2022年度入学制から新しい制服になったことで人気が高まったと考えられます。この人気が維持されると考えると1.3倍は超えると見たほうがいいですね。
幕張総合(看護)、検見川、磯部は2022年度に倍率が下がった反動か、2023年度に倍率が急上昇しています。高まった倍率に嫌気がさして、各校やや倍率が下がると考えます。
一方、一本化以降倍率が下がり続けている千葉西。幕張総合や国府台といった同レベル帯の近隣の高校に志願者を奪われている可能性がありますね。この傾向が続くとなると、今年も穴場になりそうです。
次回は第2学区の高校の倍率を見ていきます。こちらからどうぞ。
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