前回に引き続き、公立入試一本化以降の倍率推移を見ていきます。今回は第2学区の主な学校が対象です。前回の記事はこちら。
倍率の予備知識
なお、倍率の目安は以下の通りです。
・1.7倍以上
⇒超人気校。かなり厳しい戦いが強いられる。
・1.5倍~1.7倍未満
⇒人気校。他校よりも厳しい戦いを強いられる。
・1.2倍以上1.5倍未満
⇒通常の倍率の範囲内。高くもなく低くもなく。
・1.2倍未満
⇒不人気校。他校よりも基準が易しくなる可能性も。
一本化した公立入試で倍率2倍はまずお目にかかりません。1.5倍を超えたら人気校、倍率的にも厳し目と考えるようにしましょう。
第2学区の倍率<偏差値59以上編>
それでは偏差値59以上のトップ校・公立二番手校(=公立難関校)グループから見ていきます。今回、偏差値59としたのは船橋東高校の同レベル帯である八千代高校も一緒に比較したいためです。
第2学区は隣接学区である第1学区や第3学区の影響を受けやすいため、どの学校も倍率が高めですね。中でも県立船橋(普通)は一本化以降、倍率が1.7倍を下回らず、安定した人気を誇っています。この傾向は今後も続くと思われます。また、県立船橋(理数)は1.6倍と普通科よりもやや下回るものの倍率自体は上昇傾向にあります。定員も40名であるため、急な倍率上昇に注意が必要です。
数年前は低倍率で苦しんだ薬園台高校も倍率が上がり続けています。一本化によってチャレンジングな入試がしづらくなりました。合格可能性が高くない県立船橋志願者が移ってきていると考えられます。元々根強い人気がある高校ですから今後も1.4倍前後で推移するでしょう。
一方、興味深いのは小金、船橋東と八千代の動向です。2022年度入試では小金高校の倍率が1.8倍を超え、かなり厳しい入試となりました。2023年度は高倍率になることを敬遠され1.5倍ほどになりましたが、人気が高く難易度も上がっているので、2024年度入試も注意が必要です。
偏差値も同程度で立地も近い船橋東と八千代。校風の違いなども選択する理由でしたが、船橋東の場合は内申が2倍されるということが受験上のネックとなっていました。ところが、2023年度に船橋東高校は内申の傾斜を廃止。これにより、内申がやや低めで学力が高い層が動いたと思われます。2022年度は1.2倍を下回っていた船橋東高校は2023年度には1.5倍を超え、対して八千代高校は1.4倍を下回ることとなりました。この傾向が続くか注目が集まります。
第2学区の倍率<偏差値59未満編>
続いて、偏差値59未満の主な高校の倍率推移を見ていきましょう。
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2023年度に倍率が伸びたのが、松戸国際(普通)、国分、市川東です。市川東高校は市川地域では安定した人気を誇る学校。2022年度の倍率が1.2倍とお得だった分、2023年度は振り戻った印象です。松戸国際は立地上、第3学区からも受けやすい学校であるため、安定して人気があります。最近の国際系コースの人気が落ち着いたのでしょうか、普通科は倍率が上がりましたが、国際教養科は右肩下がりです。興味深いですね。
国分高校は近年、人気が低迷していましたが、ここにきて人気が再燃。レベル的に近い津田沼と国分は周期的に人気が入れ替わります。津田沼高校は近年高倍率でしたが、2023年は1.5倍を下回りました。人気に陰りが出てきたか。国分は要注意、津田沼は案外穴場かもしれません。
そして最後に第二学区の伝統校、国府台高校ですが、最近は倍率低下に歯止めがききません。2024年度から教員基礎コースを新設しますが、それによって人気復活となるか。
本日はここまでにします。お読みいただきありがとうございました。
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