【第4学区】2021~23年の倍率推移



 今回は千葉の伝統校、佐倉高校などが含まれる第4学区の倍率推移を見ていきましょう。前回の記事はこちら




 なお、倍率の目安は以下の通りです。

・1.7倍以上
⇒超人気校。かなり厳しい戦いが強いられる。
・1.5倍~1.7倍未満
⇒人気校。他校よりも厳しい戦いを強いられる。
・1.2倍以上1.5倍未満
⇒通常の倍率の範囲内。高くもなく低くもなく。
・1.2倍未満
⇒不人気校。他校よりも基準が易しくなる可能性も。




 今回はVもぎ偏差値55を基準に分けてみていきます。まずは偏差値55以上のグループからです。





 第1、2、3、5、6学区と隣接する第4学区。周辺から優秀な生徒が受験する人気校の一つが佐倉高校ですね。普通科は安定して1.5倍前後を推移しています。理数科は2022年度に倍率が1.8倍を超えるなど厳しい入試となりましたが、2023年度は落ち着きを見せました。普通科、理数科ともに今後も高倍率が予想されます。


 第4学区の準トップ校である成田国際高校ですが、普通科はここ2年は1.5倍を超えるなど人気を取り戻しています。一方で興味深いのが国際科の人気低迷ですね。数年前まで国際系の学科が人気であったように思いますが、近年は松戸国際の国際教養コースなど国際系学科の人気に陰りが見えてきました。


 考えようによっては、普通科などでも国際理解やオーラルコミュニケーションなどを重視するようになったため、差別化がしづらくなったのではないでしょうか。


 それでも2023年度は国際科も1.3倍を超えてきました。今後の動向に注目しましょう。続いて偏差値55未満の高校を見ていきます。




 さて、印旛明誠、四街道、成田北高校はともに偏差値45~46ほどの高校です。第1~3学区と異なり、偏差値50前後の高校が少ないのが第4学区の特徴といえます。


 見てみると、2021年度はきれいに3校とも倍率が1.00倍でした。この年は入試一本化ということもあり、公立受験自体が敬遠された可能性があります。


 2022年度は四街道高校が人気を盛り返したものの、成田北高校は1.04倍、印旛明誠高校は2年連続の1.00倍でした。この違いは立地も関係していると考えられます。成田北、印旛明誠高校はともに北総線沿線にある学校です。北総線は都内にもアクセスがしやすいので、私立高校に受験者を取られたのではないのでしょうか。


 実際、私立高校授業料無償化の動きにより私立高校に進学した場合でも家庭の負担も減りつつあります。この影響も含め、この2校は低倍率が続いたと考えられます。


 そして、2023年度は低倍率が続いた反動からか、印旛明誠、成田北高校はともに1.2倍を超えました。今後も安定するかどうかは正直読めませんが、人気は回復傾向にあると見て取れます。


 本日はここまで。お読みいただきありがとうございました。


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