2023年度千葉県公立高校入試で発覚した採点ミス(採点ミスの詳細はこちらから)。結果としてデジタル採点とマークシート方式の導入が決定しましたが、そのマークシートの見本が千葉県のホームページに公開されました。詳細はこちら。
県教委の発表から分かったこと
簡単にポイントをまとめると以下の通りです。
① 学校設定検査の「思考力を問う問題」もマークシート方式
② 解答用紙の見本は英語のみ
③ 英語の解答用紙は現行の入試問題の選択問題をマークシートにしたイメージ
④ 数学は大学入試共通テスト(旧センター試験)と同様の形式になる模様
↓↓↓自分のペースで勉強を積み重ねよう↓↓↓
マークシート方式の影響を考察する
①に関して、何気に初見の情報ですね。まあ、ここは採点ミスが出た場合の影響が大きくなるので妥当な判断だと思います。
②に関して、全科目分作ってくれるのかと期待していたのですが、さすがにそこまではしてくれませんでした。これに関しては後述しますが、大きな影響はなさそうです。
③に関して、英語の解答用紙の見本を見る限り、現行の入試傾向を踏襲しそうな予感がします。少なくとも通常の記述欄(英語だと語形変化の記述)、字数制限の記述(英語だと単語のつづりの問題)、自由記述(英語だと英作文の問題)が確認できますので、マークシート方式の導入による出題形式の変化はないと考えられます。もちろん、難易度や作問上の都合で入試傾向が変化することは十分想定できますので、全く同じと考えては危険ですが。
④に関して、一番注意すべきなのは数学でしょう。大学入試共通テストでは0~9と-(マイナス)の10個のマーク欄があり、問題の答えに応じて塗りつぶす形式となります。
例として「5-34」の問題で考えてみましょう。答えは「-29」となりますが、千葉県入試では仮名符号(あ、い、う…)に合わせてマークを塗りつぶすことになります。仮に1ケタ目を「あ」、2ケタ目を「い」、3ケタ目を「う」とした場合、「あ」は「-」、「い」は「2」、「う」は「9」を塗りつぶせば正解となるわけです。
従来の回答形式に比べて、回答時間がかかりやすいこと、そして対応する「かな符号」をよく理解する必要があるなど、ある程度慣れておく必要があります。
さて、今回の発表により、令和6年度(2024年度)に向けた入試改善案の詳細は出尽くした感じです。次の関心事は模試会社がどのタイミングでマークシート方式を導入するかですね。より本番に近い形式で模試を受けたほうが良い練習になりますので。
本日はここまで。お読みいただきありがとうございました。
↓↓↓公立高校に強い湘ゼミ!↓↓↓