シリーズものでやろうと思っています。進路に置いての悩みの一つ。進学校か、それとも附属校か。
どちらにも一長一短があります。一般的な認識で言うと以下の通り。
〈進学校の長所〉
・大学受験に向けた指導を受けることで学力が上がる。
・大学受験を通して人間的な成長を遂げられる。
・(公立に限れば)学費などが安く済む。
〈進学校の短所〉
・大学受験の結果が必ずしも納得したものになるとは限らない。
・部活との両立が比較的やりづらい。
・難関大学合格のためには予備校に通うなど追加の費用が発生する。
進学校の強みは多様性。選択肢を絞らない分、様々な可能性が秘めている。上は東大まで可能性はあるのですから。
そして受験勉強を通して学力の向上や人間的な成長を果たせるという側面もあります。困難を乗り越える経験は大事ですよね!
また公立の進学校であれば、学費も抑えられます。希望する大学に進学できれば、コストパフォーマンス最高ですね!
一方で、安定や安心が欲しい生徒にとっては受験の結果によるところが大きいので心配な部分もありますし、勉強に時間をかける必要があるため、課外活動に十分に取り組めない恐れもあります。また、難関大学へ進学するためには予備校に通う必要性もあるため、追加の費用が発生する可能性もあります。
〈附属校の長所〉
・条件を満たせば併設大学への進学が確約される。
・受験勉強をしない分、課外活動にも時間を割くことができる。
・高大連携教育を行っている場合、先に大学の単位を取れる場合がある。
〈附属校の短所〉
・条件を満たさないと進学をさせてもらえない。
・必ずしも自分が学びたい学部があるとは限らない。
・附属校は私立の中でも学費が比較的に高めである。
附属校の魅力は何といっても併設大学への進学がある程度保障されていることです。また、受験を突破する勉強ばかりする必要がない分、部活動などにも熱心に取り組めます。さらに併設大学と高大連携教育を行っている場合、高校生のうちから単位の修得ができる場合があります。選択肢を絞る分、得られるメリットがあるわけです。
当然、デメリットもあるわけでして。まず、挙げられるのは学びたい学部があるとは限らないことです。たとえば、理系学部が少ない、医歯薬学部がないなど場合によっては進路の選択肢が狭まる可能性があります。
学費も高い。一般的な私立と比べると学費が1.5倍から2倍近くになることも。この点は注意が必要ですね。
そして何といっても最大のデメリットは推薦条件を満たさないと併設大学に進学させてもらえないことです。この辺はかなりシビアでして、おおむねの附属校は進学に向けたテストを行いますが、試験結果が悪ければ希望する学部どころか大学そのものに進学させてもらえないことも。
そうなると何のために高い学費をかけて附属校にしたのか訳が分からなくなりますね。
これが一般的な進学校と附属校への認識だと思いますが、次回は具体的な事例も踏まえてさらに切り込んでいきます。