進学校か附属校か。前回は概要をまとめました。前回内容はこちら。
今回はちょっと内容を具体的にしたいと思います。
附属校といっても種類もランクも異なります。大きく分けると、「早慶附属」「※1MARCH附属」「※2日東駒専附属」に分けられます。他にも様々な附属校がありますが、今回は簡潔にメジャーなものにのみ扱います。
※1 MARCH附属…明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の附属校のこと。
※2 日東駒専附属…日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学の附属校のこと。
早慶附属校の難易度は高く、公立御三家クラスを目指す生徒でも簡単に合格できません。公立御三家クラスの受験生の併願レベルで考えるとMARCH附属校が妥当といえるでしょう。
そしてこれらの附属校の大きな特徴としては専願(第一志望の推薦受験)であったとしてもほとんど考慮されないということです。
なぜかといえば、推薦入試に多くの受験生が殺到するからです。
たとえば東京都文京区にある中央大学高校を例にとりますと2022年度入試は以下のようになりました。
ちなみに中央大学高校の推薦基準内申は9科37ですが、合格者平均は9科42.3。募集定員の3倍以上の応募者が殺到するわけですから、基準も高くなります。この基準はあくまで受験するに値する最低限の資格を示したものと考えるべきでしょう。
同様に慶応義塾高校の推薦基準内申は9科38ですが、「運動・文化芸術活動に顕著な活動があること」を基準として設けています。早慶やMARCHの附属校の定める基準は、あくまで「受験する資格がある」程度のものなのです。内申だけでなく、学力なり顕著な課外活動なりがなければ戦えない訳です。
一方で日東駒専系の附属校は様相が変わってきます。日本大学第一を例に挙げて説明しましょう。
学校によってはこのように推薦合格しやすい附属校もあります。もちろん、推薦基準を超えていれば絶対合格ということはありませんが、日東駒専の附属校であれば推薦入試の倍率は高くても1.5倍前後ですし、ある程度優遇措置を与えてくれるのが一般的です。
内申もオール4あれば挑戦できる学校が多く、高望みをしないのであればお得感もありますね。
次回は、日東駒専附属は本当にお得なのかを確認してみましょう。