主な塾の合格実績が出たので、2024年度の都立高校御三家合格実績を取りまとめました。対象は日比谷、西、国立高校の3校です。
【2024年度】日比谷高校塾別合格実績
2023年度 | 2024年度 | |
早稲田アカデミー | 80 | 79 |
ena | 63 | 63 |
河合塾wings | 22 | 22 |
Z会の教室 | 47 | 42 |
臨海セミナー | 37 | 45 |
SAPIX中学部 | 36 | 30 |
都立最難関の日比谷高校。合格実績の目玉となる同校の合格者数を伸ばすため、各塾ともにしのぎを削る戦いとなっています。合格実績No.1は引き続き早稲田アカデミーでした。No.2がenaであることも変わらず。両塾の実績は安定していますから個々の牙城が崩れることは考えにくいでしょう。
その意味でNo.3争いが混戦模様であることが興味深いですね。Z会の教室とSAPIX中等部が実績を下げる中、臨海セミナーは合格者数を積み増し、No.3に躍り出ました。同塾によると過去最高の実績とのこと。この先も実績を伸ばして三つ巴の争いへと変化していくのでしょうか。
【2024年度】西高校塾別合格実績
2023年度 | 2024年度 | |
早稲田アカデミー | 59 | 71 |
ena | 57 | 52 |
河合塾wings | 21 | 26 |
Z会の教室 | 82 | 57 |
臨海セミナー | 9 | 11 |
SAPIX中学部 | 10 | 14 |
日比谷高校と打って変わって大きな変化が見られたのが西高校の合格実績。早稲田アカデミーが12名増でNo.1を奪取。2年前の同塾の合格者数は32名。2年間で49名も合格者数を増やしたのは驚異的といえます。
一方、昨年度No.1の実績だったZ会の教室は25名減となり、ここ数年維持し続けたNo.1の座を明け渡すこととなりました。西高校以外の実績でも軒並み実績を落としている同塾。来年の挽回に期待したいところですね。
【2024年度】国立高校塾別合格実績
2023年度 | 2024年度 | |
早稲田アカデミー | 54 | 70 |
ena | 76 | 77 |
河合塾wings | 15 | 14 |
Z会の教室 | 35 | 24 |
臨海セミナー | 15 | 21 |
SAPIX中学部 | 10 | 14 |
No.1はena、No.2は早稲田アカデミーという構図は変わりませんが、早稲田アカデミーが16名増となり、enaとの差を縮めてきました。ここまで見てきたことも踏まえると、早稲田アカデミーが都立高校御三家No.1独占に王手をかけたという印象ですね。
【2024年度】都立高校御三家合格実績(総計)
2023年 | 2024年 | |
早稲田アカデミー | 193 | 220 |
ena | 196 | 192 |
河合塾wings | 58 | 62 |
Z会の教室 | 164 | 123 |
臨海セミナー | 61 | 77 |
SAPIX中学部 | 53 | 47 |
都立高校御三家の合格者数の総計では27名増の早稲田アカデミーがNo.1を奪取。enaは微減となり、昨年度を獲得したNo.1の座を奪われた形となりました。そして、第3勢力として両塾の争いに割り込むかと思われたZ会の教室はここで急ブレーキ。西高校の実績の急落が痛かったですね。
都立高校御三家の実績を積み増しNo.1に返り咲いた早稲田アカデミー。対するは着実にその差を縮めてきたena。挽回を目指すZ会の教室、急成長の臨海セミナーなど今後の動向にも注目が集まりますね。なお、早稲田アカデミーとenaのしのぎを削る戦いについてはこちらの記事で詳しくまとめています。よろしければどうぞ。