ニュースになってからしばらくたち、今さらですが千葉県高校入試の採点ミスについて扱おうと思います。
そう思って記事を検索したところ、高校ごとのミスの数が載っていました。詳細はこちら。
20件以上の採点ミスを出した高校は以下の通りになります。
幕張総合…61件
津田沼…42件
小金…41件
成田北…29件
木更津…29件
柏中央…23件
四街道…22件
柏南…21件
県立松戸…20件
この中で採点ミスによって合格となった生徒が出たのが、津田沼、成田北、柏中央、県立松戸の4校。
幕張総合の採点ミスの数が突出しているように見えますが、同校は受験者が1000人以上います。採点ミスの数を受験生で割った「採点ミス率」で見てみると様相が変わってきます。
幕張総合…5.4%
津田沼…9.2%
小金…8.5%
成田北…8.6%
木更津…7.4%
柏中央…6.3%
四街道…5.4%
柏南…4.1%
県立松戸…6.3%
最大は津田沼の9.2%。およそ10人に1人の割合で採点ミスがおきているのはかなり問題ですね。ヒューマンエラーはどうしてもおこってしまうものですが、再発防止への真摯な取り組みが望まれます。
しかし、現状の記述主体の入試形式だと多少の採点ミスも出ざるを得ないとも思えます。とくに条件記述の類は高校ごとにあるいは先生ごとの落差が出てしまうものですから。
数年前に神奈川県の公立高校入試で採点ミスがおこりましたが、このとき神奈川県は思い切ってマークシートに切り替えています。マークシートであれば、採点基準の必要がなく、採点がブレることも、採点ミスが発生することもありません。
かつては社会でも5字から10字程度の短い記述が出題されていましたが、現在ではそれもなくなりました。純粋な記述は国語の作文くらいでしょうか。
同様にマークシート方式を採用しているのが東京都です。採点ミスをきっかけにマークシート化の動きが強まるか…とはあまり思えませんが。千葉県がマークシートを採用するイメージがありませんので。
今回はここまでとします。お読みいただきありがとうございました。