【進路考察】大学の序列④(成成明学獨國武編)


 前回に引き続き、大学の序列について扱います。今回はわりかし知名度がマイナーな成成明学獨國武を扱います。前回以前の記事は以下の通りです。

・早慶上智、GMARCH編 ・日東駒専編

・大東亜帝国編




 「成成明学獨國武」は成城・成蹊・明治学院・獨協・國學院・武蔵大学をまとめる括りです。


 「成成明学獨國武」がいつごろから言われるようになったかは定かではありませんが、いわゆる「中堅大学」の括りとして受験業界では扱われています。GMARCHほどのレベルではないが、日東駒専よりも少し上のランクの大学…そんなイメージですね。


 また、成蹊大学以外は理系の学部をもたない、文系の総合大学のまとまりともいえます。別記事ではキャンパスの立地についてまとめました。詳しくはこちら



 それでは箱ひげ図を用いて比較してみましょう。



 



 おおかた先ほど説明した通りですね。GMARCHのレベルにはさすがに届かないものの、とはいえ日東駒専にくくるほど同じレベルではない。


 おおよその平均値は偏差値55前後、偏差値分布(箱)は52.5~57.5です。日東駒専の筆頭である東洋大とほぼ同レベルと考えてしまいますが、成蹊・國學院・武蔵のひげは偏差値60まで届いています。やはり、日東駒専とは一線を画しています。


 特筆すべきは二つ。まずは武蔵大のレベルの高さ。箱も偏差値55以上のところに底があり、もう少しで中央大や法政大に届きそうなところにあります。少人数のゼミ教育で定評のある武蔵大ですから、着実にその難易度も上げているのでしょう。


 一方で、この序列の平均値から大きく離されたのが獨協大学。レベル的には日東駒専どころか大東亜帝国とほぼ同じという水準になっています。少子化が進む中、埼玉にメインキャンパスをもつことが不利に働いているのでしょうか。


 とはいえ、もうこの括りが機能しない時代が来つつあるのかもしれません。



 本日はここまで。次回からは私立理系編をお送りします。こちらからどうぞ。



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