【自作問題】千葉県入試型(問1)②


 千葉県入試タイプの自作問題を作成しました。今回は令和4年度の千葉県入試を意識して作っています。ぜひ、挑戦してみてください。解答・解説は問題画像の後ろにあります。前回の問題はこちら




難易度〈★★☆☆〉

※難易度の目安
〈★☆☆☆〉基礎。千葉県入試よりも易しめ。
〈★★☆☆〉標準。千葉県入試並の難易度。
〈★★★☆〉応用。千葉県入試よりも難しめ。
〈★★★★〉発展。難関国私立入試レベルの理不尽な問題。


























〈答え〉
  イ 

〈解説〉
 農業は気候の影響を強く受けます。当たり前のことですが。つまり生産上位国の地理的、気候的特色をつかむのが第一ですね!


 生産上位国に注目すると、インドネシア、マレーシア、タイといった東南アジア地域の国々が多いですね。ということは気候区分は熱帯になります。


 熱帯というとウのとうもろこしに飛びつきたくありますが、ちょっと待ってください。もし、とうもろこしならばアメリカ合衆国やブラジルが入っていないとおかしいですね。ということはこの選択肢はミスリード。


 ここらで手詰まりなので説明文にも注目します。「採取できる油脂はせっけんやパーム油の原料となり」とあります。この段階でエのオリーブに違和感を覚えたいところ。なぜ、オリーブからパーム油ができるの??普通はオリーブ油じゃないの??という日常生活的な思考も活用したいですね。


 ということで残った選択肢がアのなつめやしとイのあぶらやし。似たような語句で引っかける問題です。千葉県はこういうの好きなんですよ。正しく区別できますか??


 東南アジアなどの熱帯で栽培が盛んなのは「あぶらやし」です。せっけんやパーム油の原料になることは教科書にも記載されていますので知っていて損はないでしょう。


 乾燥に強いという特徴をもつ「なつめやし」はサウジアラビアなどの西アジア(中東)諸国やエジプトなどで栽培が盛んな作物です。言葉だけでなく、語句の定義をしっかりさせておきましょう。でないと最後の二択で引っかかってしまいますよ。


 余談ですが、「オリーブ」も乾燥に強い作物で、イタリアやスペインといった地中海沿岸で栽培が盛んな作物です。夏に乾燥に強いオリーブやぶどう、オレンジなどを栽培し、冬に主食となる小麦を栽培する農業を地中海式農業といいます。


 本日はここまで。次回の問題もお楽しみに!