今、最も勢いがある塾はどこか。今回は今までのまとめとして千葉県難関公立高校の過去5年分の高校の合格者の比較を行います。前回の以前の記事は以下をご参照ください。
・県立千葉編 ・県立船橋編
・東葛飾編 ・公立御三家編
・佐倉編 ・千葉東編
さて、千葉県難関公立高校の定義ですが、以下の通りとします。
・県立千葉、県立船橋、東葛飾、千葉東、佐倉高校の5校
これらの高校は千葉県公立御三家とそれに準じるレベルの高校です。これらの高校の合格者数を見ることで千葉県難関公立高校に強い塾が見えてきます。
今回、対象としたのは東葛エリアに強い老舗の市進学院、千葉市以南に勢力をもつ京葉学院、難関国私立の実績に定評のある早稲田アカデミー、神奈川を拠点とする臨海セミナーと湘南ゼミナールの五つです。
これらの塾の上記5校の合格者占有率は56.3%(2023年)。それでは推移を見ていきましょう。
一番大きい変化は千葉県難関公立高校の実績で、京葉学院が市進を抜いたことでしょう。とりわけ県立船橋の実績が大きく伸びたことが大きいと思われます。来年以降もこのまま合格者を積み増せるか。
一方の市進にとってはかなり苦しい展開です。5年前と比べて合格者を50名近く減少させてしまいました。市進は県立船橋、東葛飾、佐倉高校の合格実績でNO.1ですが、県立千葉と千葉東の合格実績で相当苦戦を強いられています。前回も触れましたが、この2校への合格者増のため何らかの対応をしていかなければいけません。
御三家(県立千葉・県立船橋・東葛飾)ではまだアドバンテージを有していますが、京葉学院が今後東葛(松戸市、柏市)地区に教室展開を強めていくとしたら、長期的に見ていよいよ厳しくなります。来年が市進の会社としての分水嶺になるかもしれません。
残りの塾の動向も見てみましょう。合格者数で3位に浮上したのは臨海セミナー。県立船橋と東葛飾の合格実績が堅調なのが大きいでしょう。早稲田アカデミーは県立千葉と千葉東の合格実績で強みはもつものの、千葉県難関公立高校の合格者数でみると減少傾向が続いています。何とか県立船橋の実績を上向かしたいですね。
そして湘南ゼミナールは2021年度に100名の大台が見えてきたものの、ここ2年は減少傾向と苦戦が続いています。なんとか来年度は実績を上向かせたいですね。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。